車ごと渡るか、時間を優先するか。広島港から松山観光港まで、クルーズフェリーは大人6,000円で2時間40分、高速船リニアジェットは9,000円で、広島07:30発の直行便なら松山に08:50に着きます。
フェリー・リニアジェットとも2025年11月1日現在の通常ダイヤ(終了日の定めなし)。ジェットは2026年10月31日〜11月13日と11月16日〜20日がドックダイヤ、フェリーは12月1日〜25日の平日が臨時ダイヤ(2026年10月2日確認) 瀬戸内海汽船 クルーズフェリー時刻表 · 2026-10-02
同じ航路に、性格のまったく違う2種類の船が走っています。クルーズフェリーはカーフェリーで、車やバイクを積めて大人片道6,000円。リニアジェットは車を載せない旅客専用の高速船で9,000円、広島07:30発の直行便なら松山観光港に08:50に着きます。運航は広島の瀬戸内海汽船と松山の石崎汽船の2社で、時刻表も運賃も共通です。
便数はフェリーが1日10往復、ジェットが8往復。フェリーは広島05:45発と松山11:00発を除いて呉港に寄りますが、ジェットが呉に寄るのは両方向とも09:05・12:25・16:45発の3往復だけです。呉から松山へ向かう人は、フェリーなら朝07:30から夜20:15まで選べる一方、ジェットは1日3本に限られます。
この秋から年末にかけては減便が二つ重なります。ジェットは11月の定期検査で4往復の日が続き、フェリーは12月1日〜25日の平日が8往復です。
9月1日の改定で、燃料費の上がった分はこの航路では運賃そのものに組み込まれました。両社の料金表を見ても、燃料費に連動する加算額の項目は見当たりません。ジェットの9,000円は、石崎汽船の表では旅客運賃6,000円と特急料金3,000円の合計として示されています。
フェリーの車両運賃は運転者1名を含んだ額です。6m未満の普通車や軽自動車に同乗する人は同乗者割引運賃です。二輪車は車両だけの料金なので、運転する人も旅客として支払います。
| 大人 広島〜松山 | 6,000 円 |
| 小人 広島〜松山 | 3,000 円 |
| 大人 呉〜松山 | 4,900 円 |
| 小人 呉〜松山 | 2,450 円 |
| 大人 広島〜呉 | 1,200 円 |
| 大人 広島〜松山 | 9,000 円 |
| 小人 広島〜松山 | 4,500 円 |
| 大人 呉〜松山 | 7,100 円 |
| 小人 呉〜松山 | 3,550 円 |
| 大人 広島〜呉 | 2,900 円 |
| 3m未満 | 7,700 円 |
| 3〜4m未満 | 10,450 円 |
| 4〜5m未満 | 12,900 円 |
| 5〜6m未満 | 13,750 円 |
| 6〜7m未満 | 14,850 円 |
| 3m未満 | 6,600 円 |
| 3〜4m未満 | 8,800 円 |
| 4〜5m未満 | 10,900 円 |
| 5〜6m未満 | 12,100 円 |
| 同乗者割引 大人 | 5,400 円 |
| 同乗者割引 小人 | 2,700 円 |
| 自転車 | 500 円 |
| 原付〜125cc未満 | 1,000 円 |
| 自動二輪車 750cc未満 | 1,800 円 |
| 自動二輪車 750cc以上 | 2,400 円 |
2026年9月1日改定の運賃(2026年10月2日確認) 瀬戸内海汽船 クルーズフェリー運賃表 · 2026-10-02
広島から松山までの営業距離は66.2kmで、呉から松山までは48.8km、広島と呉の間は17.4kmです。地図の起点は広島市南区の宇品、終点は松山市高浜町の松山観光港で、途中の呉港(呉市宝町の中央桟橋ターミナル)にはフェリーのほぼ全便とジェットの一部が寄ります。
ひろしまこう(うじな)。フェリーもリニアジェットも宇品の旅客ターミナルから出ます。ジェットの受付は出港30分前に始まり、乗船は10分前から。近くの広島みなと公園駐車場(290台)などは最初の1時間が無料で、その後は30分ごとに100円、24時間で1,000円が上限です。江田島へ向かう宇品〜切串の上村汽船フェリーも、同じ宇品の岸壁から発着します。
まつやまかんこうこう。高浜町にあるターミナルで、ジェットの受付は出港40分前からと広島港より早めに始まります。駐車場は50分ごとに100円、7時間30分を超えると24時間まで1,000円です。市内中心部や道後温泉との間は、伊予鉄道のリムジンバスが船の発着に連絡しています。なお、山口県の柳井港から松山へ渡る防予フェリーは、観光港ではなく三津浜港に着きます。
車は電話か予約専用メールフォームで申し込みます。電話は出港1時間前まで、メールは前日18時までです。広島〜呉だけを乗る車や二輪車、徒歩の人は予約の対象外で、当日来た順に乗ります。
人だけで乗るなら予約は不要で、出港20分前までに窓口で切符を買います。車の場合でも当日の手続きは必要で、予約なしで来た車は満車で乗れないこともあると瀬戸内海汽船は注意しています。
呉港の受付は出港30分前から。ジェットは船が着き次第の乗船なので、10分前までに手続きを終えて桟橋へ向かいます。中央桟橋ターミナル駐車場(27台)は最初の30分が無料で、以降30分ごとに100円です。
定期検査のため、10月31日〜11月13日と11月16日〜20日は高速船1隻で4往復だけ走ります。二つの期間で残る便が逆になるので、日付ごとに時刻表を確かめてください。
リニアジェットは事前決済ができず、当日窓口で支払います。ICOCA・Suica・PASMOなどの交通系ICカードは使えますが、PiTaPaは使えません。
ジェットは2026年5月24日に瀬戸内海汽船の新造船「AIVINT(アイヴィント)」が就航し、2025年12月就航の石崎汽船「SeaMAX」との2隻体制になりました。船名は公募の2,174件から選ばれ、安芸国と伊予国を結ぶ風(ドイツ語のヴィント)が由来だそうです。
一方のフェリーを受け持つのは、瀬戸内海汽船の「シーパセオ」(902トン、旅客定員300名)と石崎汽船の「翔洋丸」「旭洋丸」(ともに旅客定員300名、乗用車換算35台)です。石崎汽船の2隻は座席とカーペット席の自由席で、特別室はありません。
いまの時刻表では、広島・呉〜松山の高速船は「リニアジェット」として案内されています。石崎汽船のSeaMAX(2025年12月就航)と瀬戸内海汽船のAIVINT(2026年5月就航)の2隻で、旅客専用・1日8往復、広島〜松山は大人9,000円です。
10月31日〜11月13日と11月16日〜20日は4往復になります。前半は広島発07:30・10:50・15:15・18:30、後半は広島発09:05・12:25・16:45・20:00が残ります。11月14日・15日と21日以降は8往復です。
本数ならフェリーで、呉発は07:30から20:15まで9本あり、大人4,900円です。ジェットの呉発は09:30・12:50・17:10の3本で7,100円。車ごと渡れるのはフェリーの方だけです。
6m未満の普通車か軽自動車の同乗者は、広島〜松山で大人5,400円、小人2,700円の同乗者割引運賃です。運転者1名分は車両運賃に含まれています。
両社の料金表に別建ての燃料油価格変動調整金はなく、2026年9月1日に運賃そのものが改定されました。窓口で払うのは表の金額だけです。
松山20:10発の広島港着は22:52で、この時間は路面電車に乗り継げません。広島駅へ急ぐなら、22:07に着く呉港で降りてJRに乗り換えるのが運航会社のすすめる方法です。
12月1日〜25日の平日は8往復で、広島08:05・13:40発と松山11:00・15:30発が運休です。土曜・日曜は通常どおり10往復が走ります。